Android Studio のインストール自体は非常にお手軽で、(まだインストールしていなければ)JDKをインストールし、その後、 Android Developers のサイトから Linux用の Android Studio のtgzファイルをダウンロードして、インストールしたい適当な場所に解凍するだけで使えるようになります。起動コマンドは、以下の場所にあります。
<Android Studioをインストールしたディレクトリ>/bin/studio.sh
というところまですんなり進んで、はて、 Android Studio が起動したのはいいけど、Androidの実機でUSBデバッグするにはどうしたらいいの?というかできるの?というところで少し悩んで調べたのでメモしておきます。
ちなみに、試した構成は以下です。
- ホストOS: Windows8
- ゲストOS: Ubuntu 13.04
- VMWare Player 5.0.2を使用。
まず、Androidの実機をUSBケーブルでPCにつないだ後 VMWare でゲストOSを起動させます。その後、VMWareのメニューで [取外し可能デバイス] → [<デバイス名>] → [接続(ホストから切断)] を選択すると、Android実機がVMWare上のゲストOSにつながります。
VMWare上のゲストOSという環境に起因する特別な操作はおそらくこれだけです。この操作により、実機PC上のLinux(Ubuntu)にAndroid実機をUSB接続したのとほぼ同じ状況になったと思われます。
というわけで、これ以降は、 Android DevelopersのUsing Hardware Devicesのページの記述を参考に設定ファイルを用意します。具体的には、以下のような内容の /etc/udev/rules.d/51-android.rules というファイルを作成します。
SUBSYSTEM=="usb", ATTR{idVendor}=="★★★★", MODE="0666", GROUP="plugdev"
このうち、★★★★の部分はUSB Vender IDと呼ばれるもので、接続するAndroid実機の種類に合わせて変更します(上記リンク先のAndroid Developersのページ下部に一覧表があります)。
これでAndroid 実機に接続できるはずです。「adb devices」コマンドを実行して、USB接続している実機が表示されるか確認してみてください。なお、adbコマンドは、Android SDKに含まれていて、Android SDKのインストールディレクトリの下のplatform-toolsディレクトリ内にあります。Android Studioをインストールした場合は、以下の場所にあります。
<Android Studioをインストールしたディレクトリ>/sdk/platform-tools/adb
ここまで実施したら、Android Studioを起動して[Run]を選択してしばらく待つと、ポップアップした「Choose Device」ウィンドウ内のリストにUSB接続されているAndroid実機の名前が表示されました。今回はAndroid Studioで確認しましたが、基本的に同じ手順で Eclipse の ADT Plug-in でもUSBデバッグできるだろうと思われます。